子どもに対する囲碁普及活動
親子囲碁教室の様子
いじめや貧困など、子どもを取り巻く環境が厳しさを増している昨今、川越igoまち倶楽部では、「地域で子どもを育てよう!」という考え方にたち、子どもに対する囲碁普及活動に取り組んでいます。
子どもたちが気軽に、楽しく、優れた伝統文化である囲碁に親しめる場を提供し、集中力・忍耐力・思考力・変化への対応力・コミュニケーション能力等、子どもの生きる力を養うとともに、子どもたちが礼儀作法などの基本マナーを習得できるようにしたいと考えています。
具体的な事業としては、親子囲碁教室「川越igoまちキッズ」、「川越igoキッズまつり」などを行う他、川越駅東口児童館が実施している「はじめての囲碁教室」やコープみらいが実施する囲碁体験イベントへの講師派遣も行っています。
※囲碁は思考力・構成力・決断力・変化への対応力・自己抑制といった、人間として必要な能力を身につけるのに有効とされ、東大・早稲田・慶応・青山学院・埼玉大学が囲碁を授業として実施し、他大学へも広がりつつあります。
川越囲碁まつり
第7回囲碁まつり・百面打ちの様子
「川越囲碁まつり」は、囲碁愛好家を対象とする一般的な囲碁大会(高齢男性が多く、参加者は限定的)ではなく、「囲碁」をテーマとし、伝統文化のまち「川越の地域特性」を連動させた新しい文化創造・文化交流を目指す参加体験型の企画です。
プロ棋士・百面打ち参加者・見学者などがオープンに楽しめる状況を想定し、百面打ちのほか、子どもと父母を対象とする囲碁講座・看板棋士と地元名士の特別対局・まち歩き・コンサートなどを実施し、川越を訪れるさまざまな人が楽しみ参加できる内容としています。
運営については、市民が自主性を持って継続的に取り組めるよう、さまざまな地域資源(人・モノ・ノウハウ・資金)を発掘・結集するなど、事業全般にわたり、多くの人が参加・活動できる場づくりと賑わい創出を目指しています。
第1回「川越囲碁まつり」結果報告
第2回「川越囲碁まつり」結果報告
第3回「川越囲碁まつり」結果報告
第4回「川越囲碁まつり」結果報告
第4回「川越囲碁まつり」写真集(PDF)
第5回「川越囲碁まつり」結果報告
第5回「川越囲碁まつり」写真集(PDF)
第6回「川越囲碁まつり」結果報告
第6回「川越囲碁まつり」写真集(PDF)
第7回「川越囲碁まつり」結果報告
第7回「川越囲碁まつり」写真集(PDF)
第8回「川越囲碁まつり」結果報告
第8回「川越囲碁まつり」写真集(PDF)
棋聖戦川越対局
囲碁のタイトル戦の中でも最高位に位置づけられる「棋聖戦」を川越igoまち倶楽部が主体となって実施してきました。囲碁愛好家だけでなく、各種文化団体、一般市民、行政が一体となり、まちを挙げて取り組むスタイルで、「囲碁のまち川越」を広く全国にアピールしています。
<第44期(2020年)>
前夜祭の様子(対局者とigoまちキッズ)
第44期棋聖戦第2局の対局が川越で開催され、以下の関連イベントを開催しました。
(1)1月19日(日)igoキッズフェスタ(会場:蓮馨寺)
(2)1月19日(日)百面打ちフェスタ(会場:蓮馨寺)
(3)1月19日(日)前夜祭(会場:小江戸蔵里・八州亭)
(4)1月20日(月)・21日(火)昼食後観戦(会場:蓮馨寺)
(5)1月20日(月)対局1日目/指導碁(会場:蓮馨寺)
(6)1月21日(火)対局2日目/大盤解説会(会場:蓮馨寺)
事業の概要については、以下のページ及び事業報告書をご覧ください。
「第44期棋聖戦関連イベント実施報告」
「第44期棋聖戦第2局囲碁関連事業報告書(PDF)」
<第41期(2017年)>
大盤解説会の様子
第41期棋聖戦第3局の対局が川越で開催され、以下の関連イベントを開催しました。
(1)2月7日(火)前夜祭&igoトーク(会場:氷川会館)
(2)2月8日(水)対局1日目/指導碁(会場:山屋)
(3)2月9日(木)対局2日目/大盤解説会(会場:山屋)
事業の概要については、以下の事業報告書をご覧ください。
「第41期棋聖戦第3局囲碁関連事業報告書(PDF)」
<第38期(2014年)>
プロ棋士による指導碁の様子
2014年1月に川越市で第38期棋聖戦第2局が実施されることが決定し、川越市では、それを受け、市をあげて様々な事業が実施されました。
事業の実施主体は、公的団体・囲碁関係団体の役職員及び有識者等で構成する「小江戸川越igoまつり実行委員会」(2013年7月9日発足)で、川越igoまち倶楽部はその事務局として、事業の企画・実施において中心的役割を果たし、すべての事業が盛況のうちに終了しました。
実施された主な事業は以下のとおりです。
※プレイベントの詳細はそれぞれのページをご覧ください。
<プレイベント>
- (1)2013年9月~10月「小江戸川越igo川柳募集」
- (2)2013年10月26日(土)第2回「川越囲碁まつり」
- (3)2014年1月19日(日)「小江戸川越igoまち戦」
<棋聖戦対局前日・当日の関連イベント>
- (1)1月28日(火)「前夜祭&igoトーク」
- (2)1月29日(水)「プロ棋士による指導碁」
- (3)1月30日(木)「大盤解説会」
「かわごえ●○(まるまる)igoフェスタ」
川越市市制施行100周年記念事業として、「かわごえ●○(まるまる)igoフェスタ」を開催いたしました。
子どもから年配者までの囲碁愛好家、これから囲碁を覚えようとするご家族など、多くの人たちにご参加いただき、盛況のうちにすべてのプログラムを実施することができました。
ご協力いただいたプロ棋士の皆様を初め、関係各位に心よりお礼申し上げます。
- 主催:川越igoまち倶楽部、日本棋院小江戸川越支部
- 日時:2022年11月3日(木・祝)10:00〜16:00
- 場所:蓮馨寺 講堂(川越市連雀町7-1)
- 内容:吉原由香里六段と木谷正道氏によるトーク&解説会、みんなで踊ろう!まるまるigoダンス、わくわくigo講座、チャレンジigo!、指導碁、交流会他
- 参加棋士:吉原由香里六段、木部夏生三段、フィトラ ラフィフ シドキ 初段、大須賀聖良初段
会場:蓮馨寺講堂(開会セレモニー直前)
詳しい内容:「かわごえ●○(まるまる)igoフェスタ」実施報告のページ
アマチュア囲碁大会「小江戸川越igoまち戦」
大会の様子
第44期棋聖戦第2局(川越対局)のプレイベント事業および川越市民文化祭事業として、アマチュア囲碁大会「小江戸川越igoまち戦」を開催しました。
川越市内はもとより、県内・県外からノーハンデ戦に31人、ハンデ戦に31人、合わせて62人の方にご参加いただき、賑やかに大会が行われました。
小学生から高齢者まで、囲碁を通じて世代を超えた交流が行われ、会場内は終日熱気に包まれました。
なお、ノーハンデ戦の優勝・準優勝・3位入賞者には、棋聖戦川越対局の前夜祭(2020年1月19日)で表彰が行われました。
- 日時:2019年11月2日(土)受付開始8:45、対局開始9:30
- 会場:蓮馨寺講堂
- 審判長:大澤奈留美四段
- 競技内容:ノーハンデの部、ハンデ戦の部
- 入賞者(敬称略)
<ノーハンデの部・一般>優勝:伊藤裕介、準優勝:藤幡英毅、3位:石川悠司
<ノーハンデの部・ジュニア>優勝:大須賀璃空、準優勝:西村拓真、3位:小山稜太
<ハンデ戦の部>全勝賞:冨島 大、矢野浩司
「キモノで囲碁女子」イベント
コロナ禍の中、「キモノで〇〇シリーズ」で様々な着物の楽しみ方を発信してきた着物レンタル業者さんたちと川越igoまち倶楽部が協力し、キモノ体験と囲碁体験をセットにしたユニークなイベント「キモノで囲碁女子」を実施しました。
ダンススタジオの大きな鏡を使って着付けのプチレッスンを受けた後、いよいよ囲碁体験です。講師は日本棋院埼玉県支部連合会の貴堂会長さんにお願いし、囲碁の基本ルールを実にやさしく、ユーモラスに説明していただきました。
ルールがわかったところで、さっそく対局です。皆さん最初は戸惑いながら盤の上に石を置いていましたが、igoまち倶楽部のスタッフのサポートを受けながら、やがて石を取ったり取られたりに夢中になり、小さな歓声や悲鳴(?)も聞こえてきました。
囲碁インストラクターの内野仁恵さんも横浜から着物で駆けつけ、貴堂会長と息のあった対局デモンストレーションを披露し、会場を沸かせました。華やかで和やかな雰囲気のなか、予定の1時間はあっという間に過ぎ、記念撮影でお開きとなりました。
着物と囲碁はやっぱり相性がいい、とつくづく感じた秋の1日でした。
- 主催:川越igoまち倶楽部、れんたるきものや寛kan、縁側ちゃぶ台お着物や、川越着物レンタル柚屋、岸田ダンスアカデミー
- 日時:2020年11月4日(水)13:00〜15:00
- 場所:岸田ダンスアカデミー(川越市新富町1-11-2シントミビル4階)
- コロナ対策:マスク着用、検温、手指消毒、対局者の間に透明シートの仕切板を設置等。
詳しい内容:「キモノで囲碁女子」のご案内(PDF)
各種講座・勉強会
子どもや初心者に囲碁を教えることはとても難しいことです。川越igoまち倶楽部では、囲碁指導に定評のあるプロ棋士を招き、各種の講座・勉強会を開催、囲碁指導者の育成に努めています。こうした試みにより、一人でも多くの囲碁愛好家が増えることを願っています。
◉入門指導者のための「“水間流”囲碁教え方講座」実施報告
“水間流”囲碁教え方講座の様子
囲碁指導で定評のあるプロ棋士の水間俊文七段(当時)をお迎えし、「入門指導者のための“水間流”囲碁教え方講座」を開催しました。
水間先生は長年にわたって入門者への囲碁指導に携わり、その経験を踏まえた講義は大変説得力がありました。教え方の技術的なお話の他、達成感を感じさせ、「承認欲求」を満足させることが大事だというお話は、囲碁に限らず、広く教育一般にも通じることで、基本的な心構えとして常に心がけておく必要があると思いました。
質疑応答の時間では、日頃囲碁の指導で悩みを抱えている指導者の方々から様々な質問が出され、水間先生はその一つ一つに丁寧にお答えいただきました。
この事業は「拡大勉強会」として、今後も継続して実施していきたいと考えています。
- 日時:2019年9月15日(日)13:30〜15:30
- 会場:ウェスタ川越南公民館 講座室2
- 参加費:500円
- 参加者:約40名
◉王メイエン先生の「囲碁版 白熱教室」
王メイエン九段を講師にお迎えし、昨今話題の「AI」と、囲碁入門者に分かりやすいと評判の「純碁」をテーマに「囲碁版 白熱教室」を開催しました。
第一部では「AIの時代こそ、純碁で広がる人の輪」と題して、スライドも使いながら、王先生がAIと囲碁や人間との関係、純碁の効用について、熱く語っていただきました。そして、配布された純碁セットで参加者同士、純碁対局を楽しみました。
続く第二部では、王先生への質問や意見交換、川越igoまち倶楽部の活動紹介など、こちらも充実した内容で、あっと言う間に終了時間がきてしまいました。
- 主催:川越igoまち倶楽部、日本棋院小江戸川越支部
- 日時:2019年2月11日(月・祝)14:00~16:30
- 会場:ウェスタ川越2階 会議室1
- 講師:王メイエン(銘琬)九段
- 参加者:70名
- 参加費:無料
◉囲碁指導方法勉強会
桑原陽子六段
囲碁入門者・初心者に対する適切な囲碁指導の方法を学ぶための勉強会を実施しました。
質疑応答の時間を長くとり、参加者からの色々な質問に丁寧にお答えいただきました。
●主催:川越igoまち倶楽部、日本棋院小江戸川越支部、公益財団法人日本棋院
●日時:2015年11月15日(日)13:30~15:00
●会場:ウェスタ川越3階研修室2・3
●参加者:13名
●参加費:無料
●講師:桑原陽子六段
●内容:囲碁のルールと基礎知識、実技指導と指導方法、質疑応答
◉学校囲碁指導員講習会
水間俊文七段
熱心に聴き入る参加者
囲碁を通じて児童・生徒の思考力、集中力等を養い、生きる力を育むため、囲碁指導の知識と技術を有する優秀な指導者の育成を目的とした講習会を開催しました。
長年にわたり、子どもに対する囲碁指導に携わってこられた水間七段(当時)のお話は、時に常識を覆すような内容もあり、とても説得力がありました。川越igoまち倶楽部としても、今後の囲碁教室での指導に活かしていきたいと思います。
●主催:公益財団法人日本棋院、川越igoまち倶楽部
●日時:2014年9月14日(日)13:00〜15:00
●会場:やまぶき会館C会議室(川越市郭町1-18-7)
●参加者:41名
●参加費:無料
●講師:水間俊文七段
●内容:囲碁指導の意義、囲碁の歴史、囲碁のルールと基礎知識、実技指導と指導方法、その他
第43期棋聖戦大盤解説会・指導碁実施報告
川越igoまち倶楽部では、県立川越高校同窓会「くすの木囲碁クラブ」との共催により、大矢浩一九段をお招きして第43期棋聖戦第4局の大盤解説会と指導碁を行いました。
大盤解説会では、ユーモアも混じえながら、対局のポイントなどを初心者にも分かりやすくお話しいただきました。指導碁では、参加者10名を相手に対局していただきました。小中学生や高校生の参加もあり、和やかで有意義なひとときとなりました。
- 日時:2019年3月23日(土)
大盤解説会13:30~14:55 指導碁15:00〜16:55 - 会場:埼玉県立川越高校 図書館棟2階「会議セミナー室」(川越市郭町2-6)
- 大盤解説・囲碁指導:大矢浩一九段
- 参加者:40名
第2回「埼玉県市町村交流囲碁大会」
2015年9月27日(日)、浦和コミュニティーセンターで第2回「埼玉県市町村交流囲碁大会」が開催されました。
川越市からは川越igoまち倶楽部A・Bの2チームが出場し、Aチームが準優勝に輝きました。
Bチームも入賞はできなかったものの、健闘しました。
今回は30チーム、210名もの囲碁愛好家が参加するという大きな大会となりましたが、「交流」の名が示すとおり、チーム内はもとより、他のチームの参加者とも交流する場面があちこちで見られたのが印象的でした。
参加者の皆さま、お疲れ様でした。そして、川越igoまち倶楽部チームの皆さま、ありがとうございました。
(右の写真をクリックすると拡大します。)
結果の詳細は埼玉県市町村交流囲碁大会のホームページをご覧ください。
「囲碁・まちづくりコーディネーター」の委嘱について
日本棋院の委嘱状
川越igoまち倶楽部の齋藤常務理事兼事務局長(現在は副会長)が令和元年9月1日付けで日本棋院から「囲碁・まちづくりコーディネーター」に委嘱されました。
人と人との結びつきが希薄になっていくなか、地域での世代を超えた交流という大きな課題の解決には、囲碁の役割が今後ますます重要になると思われます。
囲碁を通じて子どもたちの生きる力=人間力が育まれ、活動に携わる人々が「やりがい」や「いきがい」を実感し、それが地域社会の活性化=まちづくりにつながる、そうした信念のもとに活動を続けてきた実績が多方面から評価され、今回の委嘱に至りました。
今後も川越の先進的な取り組みを全国に広めていくとともに、地域に根ざした地道な活動を継続して職責を果たしてまいりますので、皆様のご理解とご支援をお願いする所存です。