第3回「川越囲碁まつり」&「やさしいigo講座」

事業概要

「第3回川越囲碁まつり」チラシ
第3回川越囲碁まつりチラシ(PDF)

●主催

川越igoまち倶楽部

●開催日時

2014年11月3日(月・祝)
①「やさしいigo講座」10:00〜11:30
②「川越囲碁まつり」13:00〜18:00

●場所

蓮馨寺(講堂)

●参加者数

約450名

●イベント内容

  • 百面打ち大会(プロ棋士と囲碁愛好家との対局)
  • 小林光一名誉棋聖と地元高段者との特別対局
  • 子ども棋士とトップアマ、大澤摩耶氏との対局(大盤解説:小林名誉棋聖)
  • やさしいigo講座(三村芳織二段による初心者向け講座)
  • 小江戸まち歩き(観光ガイドの案内で蔵のまちを散策)
  • まちなかコンサート(尚美学園大学学生による合唱)

●参加棋士

特別対局:小林 光一(名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖)
百面打ち大会:中村秀仁九段、河野光樹八段、宮崎龍太郎七段、安斎伸彰六段、平野則一五段、菊地義雄五段、大澤奈留美四段、金艶四段、青葉かおり四段
やさしいigo講座:三村芳織二段
※下の顔写真または名前をクリックすると、日本棋院のHP(棋士紹介のページ)にジャンプします。

実施状況・イベント内容

当日は川越igoまち倶楽部の役員・運営委員・会員、日本棋院埼玉県支部連合会、川越市職員、地元有志、高校生などスタッフ総勢約40名が8:00に会場に集合。レイアウト、スケジュール・役割分担表に基づき、会場設営などの準備に当たった。今回は3回目となるため、これまでの経験により、現場対応力が増し、設営・イベント実施・撤収をスムーズに行うことができた。
日本棋院は、川越の取り組みを囲碁普及のモデルケースと位置付け、棋士派遣や広報面で全面的にご協力いただいた。
また、週間碁、埼玉新聞、ジェイコム北関東の取材が入り、後日放映や記事掲載がなされた。

<開会セレモニー>

主催者である川越igoまち倶楽部会長・関口一郎の挨拶のあと、来賓を代表して川合市長より挨拶をいただいた。その後は棋士紹介、小林名誉棋聖の挨拶、百面打ちルール説明等を行った。

<百面打ち>

百面打ち
百面打ち

プロ棋士9人と囲碁愛好家との対局(事前申込制)。7〜85歳の123人が参加。
年々川越市民の参加が増え、地元に定着している様子がうかがえる。また、川越高校や松山高校の生徒、星野学園中学の生徒、川越igoまち倶楽部が運営している子ども囲碁教室(igoまちキッズ)の子どもなど、若年層の参加は喜ばしい。会場内はプロ棋士の対局を見ようと、大勢の観戦者で賑わった。

<特別対局、公開対局>

特別対局
特別対局
公開対局
公開対局

講堂2階では、前半は小林光一名誉棋聖と地元高段者の特別対局(三面打ち)が行われた。大盤解説は三村芳織二段、聞き手は木谷正道氏。小林名誉棋聖の対局を一目見ようと、会場内は立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。
後半は子ども棋聖戦埼玉県大会で優勝した中村文萌さんと、アマチュアトップ棋士の大澤摩耶氏との公開対局が行われ、会場はやはり満員となった。大盤解説は小林名誉棋聖、聞き手は木谷正道氏で、木谷道場時代の話も飛び出すなど、2人の息の合ったやり取りに会場は大いに湧いた。

<小江戸まち歩き>

当日参加者を募り、シルバー観光ガイドの案内で、蔵造り資料館、まつり会館、菓子屋横丁、時の鐘など、蔵のまちを散策した。2回の合計で約20人が参加し、秋の1日、小江戸川越のまち歩きを楽しんでいただいた。

<まちなかコンサート>

コンサート
尚美学園大学『新・音楽集団 匠』

尚美学園大学『新・音楽集団 匠』にすてきな合唱を披露していただいた。
指揮の山﨑先生ほか、ピアノ伴奏の先生、男女学生16人、合わせて18人の編成で、「ふるさとの四季」、「鉄腕アトム」、「宝島」、「花は咲く」、「ふるさと」、そしてアンコール曲を素晴らしい声で歌いあげ、自由参加の聴衆は、その歌声を堪能した。プロ棋士たちも絶賛。後日、学生からは、社会とのかかわりの中で歌う喜びを感じることができた、と感謝の言葉が届いた。

<やさしいigo講座>

やさしいigo講座
やさしいigo講座(三村二段)

囲碁まつりに先立つ午前中、今回初めて初心者講座を実施。講師は三村芳織二段。
大人、および子どもと保護者を対象とする初心者向けの囲碁講座に約40人が参加。参加者は、三村棋士によるクイズ形式の囲碁おもしろ話、ルール説明、練習対局、チーム碁などを通じて囲碁に親しんだ。また、今年誕生した川越igoのマスコットキャラクターの名前が「かわ碁え丸」に決まったことから、その缶バッジを製作、子どもたちに配ったところ、大好評だった。

<お楽しみ抽選会>

イベント最後に、プロ棋士11人に書いていただいた色紙をプレゼントするお楽しみ抽選会を実施。棋士の方々に順番にくじを引いてもらい、同じ番号のくじを持った参加者に、棋士から直接色紙を手渡した。当選者が出るたびに会場からは歓声や拍手が起った。

参加者の感想

・棋士の間で、「川越の囲碁の取り組みは、他のまちとは違うらしい」と噂になっている。(棋士)
・川越のイベントに呼ばれることが、棋士の間でステータスになっている。(棋士)
・プロ棋士に直接指導してもらうことや、大勢のプロ棋士を目の前にできることは滅多にないので感動した。
・百面打ちに参加した碁敵が、普段より強そうに見えた。
・テレビで見ている人気棋士を身近で見ることができて嬉しかった。

今後の展開

 2015年、川越駅西口に「ウェスタ川越」がオープンすることから、囲碁をテーマとする文化事業として、さらに進化発展させて、多様な世代、市民・県民・域外の人たちが楽しめる地域貢献を目指す。