第2回「川越囲碁まつり」〜プロ棋士と対局・百面打ち!

事業概要

「第2回川越囲碁まつり」チラシ
第2回川越囲碁まつりチラシ(PDF)

●主催

小江戸川越igoまつり実行委員会(事務局:川越igoまち倶楽部)

●開催日時

2013年10月26日(土)13:00〜17:45

●場所

蓮馨寺(講堂)

●参加者数

約400名

●事業内容

  • 百面打ち大会(プロ棋士と囲碁愛好家との対局)
  • 小林光一名誉棋聖と地元名士との特別対局
  • 子ども棋士と村上深氏*との対局(小林名誉棋聖による大盤解説あり)
  • 小江戸まち歩き(観光ガイドの案内で蔵のまちを散策)
  • まちなかコンサート(尚美学園大学学生によるフルートコンサート)
  • igoキャラお絵描き展示・囲碁川柳展示

*村上深氏:2006年、学生本因坊とアマチュア本因坊の二冠を達成したトップアマ。

●参加棋士

小林 光一(名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖)、中村 秀仁九段、中小野田 智己九段、青木 喜久代八段、
酒井 真樹八段、杉本 明八段、 林 子淵七段、河合 将史五段、大澤 奈留美四段
※下の顔写真または名前をクリックすると、日本棋院のHP(棋士紹介のページ)にジャンプします。

実施状況

台風の影響が懸念されたが直前になって回避。設営時に多少雨の影響があったため、講堂の1・2階を使用。スタッフ50名余が、役割分担表に基づいて準備・運営に当たった。

<開会セレモニー>

主催者を代表し、小江戸川越igoまつり実行委員会・名誉会長の川合市長、同実行委員会の関口委員長より挨拶。棋士紹介、小林名誉棋聖の挨拶、百面打ちルール説明等を行った。

<百面打ち>

百面打ち
百面打ち

(プロ棋士8人、参加者70名×2回=140人)
参加枠の100名を越える申し込みがあったが、『川越囲碁まつり』を恒例行事としていくことを念頭に「川越を訪ねたい!」「プロ棋士と対局したい!」という申込者の意志を尊重。当日のキャンセル待ちの人も加え、6歳〜85歳140人がプロ棋士との対局を楽しんだ。年配男性に交じって、子ども・高校生・女性の姿も見られ、会場に彩りを添えた。なお、見学者も多数来場した。
これにより、多様な世代・地域の人たちが川越と囲碁の伝統文化に親しみ、交流できる場を創出し、地域活性化の推進と囲碁文化の普及に貢献したいと考えます。

<特別対局、公開対局>

講堂2階では、小林名誉棋聖と地元名士3人の特別対局、子ども棋士と大人の高段者による真剣勝負を実施。見学者が、廊下まで溢れるほど盛況だった。

<まち歩き>

併催したまち歩きは、シルバーガイドさんの案内で蔵のまち周辺を散策。「もう一度、川越を訪れ、じっくり観光したい!」との声もあり、川越PRの一端を果たした。

<コンサート>

コンサート
学生によるフルートアンサンブル

尚美学園大学の学生有志によるフルートアンサンブルは馴染みのある選曲だったので、聴衆も、囲碁で緊張した頭がほぐれ癒された様子。若者が一生懸命演奏する姿は感動を呼び、フルートが予想以上に力強い音色を奏でることにも新鮮な驚きだった。
囲碁で緊張した頭がほぐれ癒された様子。若者が一生懸命演奏する姿は感動を呼び、フルートが予想以上に力強い音色を奏でることにも新鮮な驚きだった。

<お楽しみ抽選会>

イベント最後に、プロ棋士の色紙をプレゼントするお楽しみ抽選会を実施。参加者は、秋の一日を十分楽しんだと思われる。

成果と課題

①認知度の浸透

前回に比べ、川越市民の参加が増えた。事前の広報活動が功を奏したことと、市民の間に「川越囲碁まつり」の活動が徐々に浸透しつつある様子がうかがえる。加えて、県内各地からの参加はもちろん、東京、神奈川、群馬、茨城、中には外国人や秋田から来た人もあり、認知度が広域に広がっていることもわかった。

②「川越ブランド」と「まちづくりの視点」

前回・今回と雨の影響を受けたが、参加状況にそれほど影響が出なかったのは、「囲碁の魅力」「川越のブランド力」「まちづくり視点」の相乗効果によるものと思われる。

③機能する組織

関係者が自分の役割を自覚し、きっちり責任を果たすことで実質的に機能する運営母体が形成されつつあり、スムーズな運営につながった。特に、若手スタッフの働きが目覚ましく、今後の活動の継続・発展を目指す上で頼もしい存在。

④日本棋院の協力

川越の取り組みを、囲碁普及事業のモデルケースと位置付け、棋院ホームページや情報誌への掲載協力が、広域からの参加者誘導につながった。

⑤課題

参加者から、「対局時間が短い」「棋士1人に8〜10人の対局者では多すぎる」との声が寄せられた。しかし、会場や経費の問題等により、やむを得ない事情もある。貴重な声は今後の検討課題とする一方、本企画は、多くの人たちに囲碁を楽しんでもらうまつりであることを、周知する必要がある。

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